定期検診・歯石取り・着色除去
欧米では定着している「歯の定期検診」「歯石取り」「着色除去」が、日本では なぜ定着しないのか?
口臭の原因にもなる虫歯や歯周病が日本でなかなか減少しないのは、欧米に比べ定期検診を受けている人が少ないことがあげられます。
皆様も心当たりがあると思いますが、ほとんどの日本人は「歯が痛くなってから歯医者に通う」というスタイルをとっています。
歯周病など、自覚症状がなくても病気が進行しているケースもあり、気がついたときには手遅れ(抜歯)になる場合もあります。
そのような事が無いように、問題点を早期に発見・早期に治療するのが定期検診の主な目的です。

定期検診のプロフェッショナルは「歯科衛生士」です。
厚生労働省の歯科実態調査で公開されたデータによりますと、75歳の平均残存歯数は8本です(元々の歯数は、基本28本)。
想像してみてください。
8本しか歯が残っていないとなると、自分の歯だけで食事をすることは難しくありませんか?
しかし、正しい定期検診を長期間行っていけば、残っている歯の本数も大幅に増えていきます。
歯周病治療で著名な歯科医師の臨床データでは、20年間定期検診を継続的に行った場合、75歳で平均20歯近く残存させることが出来るというデータも実際に公表されています。
また、日本で「歯の定期検診」「歯石取り」「着色除去」が普及しない大きな理由として、この分野を専門で行う国家資格を持つ「歯科衛生士」が全国で慢性的に不足している事も挙げられます。
特に、愛知県は日本で一番歯科衛生士が不足している県で、1医院あたり0.78人しか歯科衛生士が在籍していません。
このような理由で、日本では「歯科の定期検診」「歯石取り」「着色除去」が定着していません。
やまむら歯科の定期検診
やまむら歯科には、毎日約200名の患者様が通院されていますが、その半数近く、約80名以上の方が3ヶ月の定期検診で来院されています。
これだけ多くの患者様に定期検診を受けていただける理由は、やまむら歯科には歯科衛生士が30名在籍しているからです。
歯科衛生士不足の中、当院に多くの歯科衛生士が集まる理由は、大多数の歯科医院では歯科衛生士の活躍の場である、この「歯の定期検診」「歯のクリーニング」を行う環境があまり整備されていないからなのです。
また、実際に歯のクリーニング、つまり「歯石取り」「着色除去」を行うにあたり、大切なのが治療技術です。
治療技術の高いやまむら歯科の歯科衛生士
やまむら歯科では、歯科衛生士の治療技術の向上を目的に、歯科衛生士のスキルアップに努めてています。
特に、高校生以上の方の定期検診をさせていただく2F歯科衛生士専用フロアで診療を行っている歯科衛生士は、座学および実習を行い、定められたテストに合格した「教育カリキュラム」を修了した者というハードルを課しています。
現在、30名の歯科衛生士が2Fフロアにて、患者様担当制で一人ひとりの患者様を同じ歯科衛生士が継続して診療させていただき、皆様の口腔内の経過管理を行っています。
皆様のお口の中を継続的に管理していくことで、もし仮にむし歯があったとしても早期発見・早期治療で済みますし、歯周病の進行も遅らせることができます。

また、お口の中の写真を定期的に撮影・データ保存していきますので、ご自分の目で経過を見ることができます。
このように3ヶ月ごとの定期検診によってお口の中の健康を継続して皆様と一緒に守っていくことで、「痛くなってから受診する」人よりも、多くの歯を残すことができます。
やまむら歯科では、たくさんの患者様が70歳を超えても20本の歯を残し、いつまでもご自分の歯でお食事ができるよう、皆様に定期検診を自信を持ってお薦めしております。
やまむら歯科の定期健診の流れ
ところで、皆様は「歯の定期検診」「歯石取り」「着色除去」は、歯科医院ごとで内容がかなり違うのはご存知ですか?
定期健診について詳しく書いてあるホームページがあまりないので「どこの歯医者さんも同じ」だと思ってしまいがちではないでしょうか。
残念な事ですが、殆どの歯科医院の定期検診は「むし歯のチェック」がメインです。
歯ぐきの状態の細かいチェック、つまり歯周病の定期的な検査・管理は出来ていないケースが多いのです。
その理由は、先ほども述べた通り、歯科衛生士が全国的に不足しているのが主な要因です。
日本歯科医師会が設立した「8020推進財団」のデータによると、日本人が歯を失う一番の原因は「歯周病」。

「歯を失いたくない」という観点から言うと、「痛い」などの症状がなく、知らないうちに病気が進行している歯周病は「むし歯」以上に注意しないといけない病気なのです。
やまむら歯科の定期検診では、むし歯のチェックはもちろん、歯周病のチェック、そして歯のクリーニング(歯石取り・着色除去)も定期的に行い、皆様のお口の中を総合的に、そして継続して管理していきます。
また、検査終了後には、現在のお口の状態を口頭だけでなく、目に見える形でお伝えするために、患者様一人ひとりにオリジナルの資料を作製してお渡ししています

この資料をお見せしながら歯科衛生士、そしてカウンセラーが現状の説明をしていきます。
もし治療が必要な場合は今後の治療方針をお伝えさせていただきます。
やまむら歯科の定期健診には、名古屋市内はもちろん、三重県、岐阜県、そして静岡県から、現在、11,000人以上の方が定期検診を受診されています。
やまむら歯科の定期検診で、お口の中の現状を一度確認してみてはいかがですか?
歯科医師と歯科衛生士による「定期検診」
定期検診の流れ
1.カウンセリング
日本歯科TC協会より認定を受けた専任カウンセラーが現在悩まれている事をお聞きします。
むし歯のチェック、歯茎が腫れた、歯石や着色が気になる・・・など、どんなことでもお聞かせください。
2.むし歯と歯周病のチェック
やまむら歯科では、歯科医師によるむし歯のチェックに加え、歯科衛生士が歯周病のチェックを行います。お口の健康状態を総合的に判断するための大切な検査です。
3.検査結果のご説明
患者様ごとに作成した資料「パーソナルカルテ」をもとに、検査結果のご説明をさせていただきます。
患者様にお渡しする資料

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4.検査の結果、治療が必要となった場合

検査の結果、むし歯治療が必要な場合は歯科医師が治療を行います。
歯周病治療やクリーニングは歯科衛生士が担当し、歯を支える歯茎や骨の健康へアプローチしていきます。
※むし歯や歯周病の進行度によって、数週間に1度、通院が必要になる可能性があります。症状が落ち着いた頃を見極め、数ヶ月~半年に1度の定期検診へ移行します。
5.次回定期検診へ
お口の健康を維持するためには、年に数回の定期検診が大変効果的です。毎回問診・検査を行い、お口の健康状態を管理していきます。
また定期検診にはクリーニングも含まれますので、常に健康で清潔なお口を保つことができます。
最後に・・・
以上が、やまむら歯科の定期検診の流れです。
おおまかな流れは、ご理解いただけましたか?
この流れは、図で表すととてもシンプルです。
そして、これが定期検診の本来あるべき姿です。
しかし、この定期検診を実施するには幾つかのハードル(歯科衛生士の採用や教育、専用の医療機器の設置など)があり、多くの歯科医院では導入が難しいのです。
事実、やまむら歯科でもこの体制が完成するまで8年の歳月を要しました。
その結果、今では、やまむら歯科に来院された患者様のうち、87%以上の方が継続して定期検診と歯のクリーニングを受診されています。
今までの定期検診との違いを、是非ご自身で体験してください。
お口の中の不安が一掃されると思います。