歯の豆知識

合わない・噛めない入れ歯の原因とは?

現在入れ歯をお使いのあなたは、複数の歯を失っているのではないでしょうか。

前回のブログでもお伝えしたように、歯を失った方の治療方法は基本的に
ブリッジ
入れ歯
インプラント
この3つです。

「あわない」「痛い」「外れる」「動く」「噛めない」
今お使いの入れ歯にこれらの問題がある場合、インプラントオーバーデンチャーはそのほとんどを解決します。

今回ご紹介するインプラントオーバーデンチャーは、いわば「インプラント」と「入れ歯」のハイブリッド。「入れ歯」と「インプラント」を掛け合わせることによって、インプラントの本数を少なくすることが可能になり、従来の入れ歯よりも安定した噛み心地を実現することが出来るのです。

例えば下顎の全ての歯を失ったとき、インプラント治療では14本分の手術を受ける必要がありますが、インプラントオーバーデンチャーで必要な手術は2~4本程度と非常に負担が少ないのが特徴です。

また、これまでインプラント治療が不可能とされていた口腔内状況でもインプラントの本数やインプラントの種類を変えることでインプラントオーバーデンチャーが可能となっています。

「入れ歯が合わない・噛めない」
「入れ歯は使いづらいけれど、かといって広範囲・複数のインプラント治療を受けるのは不安」
とお悩みの方や、そのご家族にも知って頂きたい治療方法です。

インプラントオーバーデンチャーとは一体どんな治療方法なのか?5つのポイントでご説明します。

お口や骨の状態、欠損の範囲によってこの通りでない場合があります。


目次


  • ①インプラントオーバーデンチャーとは
  • ② 入れ歯が「痛い」「外れる」原因とは?
  • ③「噛める」喜びを取り戻しませんか?
  • ④これ以上歯を失わないために
  • ⑤専任の歯科技工士による完全オーダーメイドの入れ歯
  • 最後に

① インプラントオーバーデンチャーとは

インプラントオーバーデンチャーとは簡単に言えば、

顎の骨の中にインプラント体を埋入して、そのインプラントに入れ歯を固定する

治療方法の事です。

従来の入れ歯は基本的に歯茎(粘膜)の支えや、バネ(クラスプ)の少ない力によってのみ支えられています。そのため入れ歯の維持・安定が困難となり「合わない」「ズレる」原因となっていました。

しかし、インプラントオーバーデンチャーは、顎に埋めたインプラント体が支柱となり、入れ歯全体を支えることが出来ます。また、インプラント体と入れ歯は専用の固定器具で連結することで強固に固定できるため、入れ歯の安定性が向上します。

さらには入れ歯自体の大きさも小さくすることが可能で、異物感・違和感も解消することが出来ます。


顎の骨に埋めたインプラント体と入れ歯を連結。


② 入れ歯が「痛い」「外れる」原因とは?


インプラント体を使って入れ歯を支えることで、
義歯のあたり
義歯のゆれ
口を動かすと外れる

が軽減されます


従来の入れ歯が「痛い」のは、入れ歯がお口の中で動いて歯茎と擦れることが原因であることが多いです。

また、入れ歯が「外れる」のは、入れ歯が合っていないので、口を動かした時に舌や頬の粘膜、口唇によって持ち上げられることが原因であることがよく見られます。

インプラントオーバーデンチャーでは、インプラント上部のアタッチメントにより入れ歯を強固に固定、入れ歯の大きさを小さく・厚みも薄くできるため、「痛い」・「外れる」が少ないのです。

しっかりと固定されていながらも取り外しは可能なので、入れ歯のお手入れもご自身で行うことが出来ます。以下の動画では、インプラントオーバーデンチャーの構造について分かりやすく紹介されています。


③噛める喜びを取り戻しませんか?

インプラント体を使って入れ歯を支えることで、
噛んだ時の入れ歯の沈み込み
が抑制され噛む力が向上します

従来の入れ歯は基本的にはそこにかかる噛む力の支えは歯茎(粘膜)が行います。しかし、粘膜は軟らかく、力がかかると沈み込みます。硬い食物を硬い入れ歯で噛む時に、その支えとなる粘膜が軟らかく、沈み込んでしまっては、噛む力が発揮しにくいのです。

また、部分入れ歯においても、バネ(クラスプ)のかかる歯の僅かな沈み込みと入れ歯の下の粘膜の沈み込みに大きな差が出てしまうので、入れ歯に歪みが生じたり、バネ(クラスプ)のかかる歯がに負担がかかり、悪くなってしまうことが多いです。

インプラントオーバーデンチャーは、痛くなく、動かず、外れにくく、よく噛めて、お口の中に合った咀嚼のための装置であるため、栄養摂取状況の向上、心理的不安を解消し、生活の質向上に寄与します。


インプラントオーバーデンチャーでは強固なアタッチメントがインプラントを通じて顎の骨に直接力を伝える機構になっているため、入れ歯の沈み込みが抑制されます。それにより、噛む力は格段に向上します。


④ これ以上歯を失わないために

インプラント体を使って入れ歯を支えることで、
噛んだ時の入れ歯の沈み込み
が抑制されクラスプ(入れ歯のバネ)のかかる歯の負担

が軽減されます

先にも書きましたように、バネ(クラスプ)のかかる歯には大きな負担がかかり、更なる歯の喪失を招いてしまいます。

ここで、2つの動画をご覧ください。

この動画では、部分入れ歯を例にしています。食事などで「グッ」と噛みこんだときに、バネ(クラスプ)のかかっている歯が大きく揺れ、負担がかかっていることが見て分かると思います。

このグラグラと歯をゆするような動き、実は「ある動作」に非常によく似ています。

それは、歯科医師が「抜歯」をするときの動きです。

毎日の食事や入れ歯の取り外しをする中で、知らず知らずのうちに歯に負荷をかけることになり、今ある歯を失うリスクを高めてしまっているのです。

それを極力防ぐために、従来の入れ歯では、歯茎(粘膜)にかかる力を分散するために入れ歯を大きく設計したり、バネ(クラスプ)のかかる歯を増やしたりしていました。

これに対して、インプラントオーバーデンチャーでは、インプラントが大きな力を負担してくれるので、残存歯への負担を確実に軽減することができるのです。


⑤ 専任の歯科技工士による完全オーダーメイドの入れ歯


ある入れ歯の勉強会に参加したときに

入れ歯の出来・不出来の8割は歯科技工士で決まる

と聞いたことがあります。

実際にやまむら歯科で、同じ患者様に2度、入れ歯を作らせていただいた際に、型どりやかみ合わせのステップは同じでも、担当する歯科技工士が違うと全く出来の異なる入れ歯が出来上がってきます。

その差は、歯科技工士の腕よりも、歯科医師と歯科技工士とさらには歯科衛生士の「連携」に大きなポイントがあります。

一人一人患者様によって、お口の大きさ、お口の中の状況、歯茎(粘膜)の状態、舌の大きさは異なります。健全な口腔内であれば通常28本歯が存在しているのですが、その喪失パターンは2の28乗=2億6800万通りものパターンがあるのです。それらの状況をいかにして共有するかが重要になってきます。

確実に連携のとれている歯科技工士であればより出来の良い入れ歯ができるということです。

やまむら歯科ではインプラントオーバーデンチャーの作製を依頼する歯科技工士達は常に同じで、院内に常駐しております。

そのため連携がとりやすい環境にありますし、何度も連携をとっているので、連携力も上がっています。インプラントオーバーデンチャーの作製において重要なポイントである「歯科技工士との連携力」の質が向上しているのです。

そのため、一人一人の患者様のお口の中に「合う」インプラントオーバーデンチャーが作製されます。


最後に


入れ歯ともインプラントとも違う、新しい選択肢「インプラントオーバーデンチャー」をご紹介させていただきました。
より詳しいご説明や実物をご覧になりたい方、「もっと詳しく知りたい!」という方は、お気軽にお問い合わせください。

やまむら歯科では「入れ歯無料カウンセリング」を行っておりますので、ご予約の際に「無料カウンセリング希望」とお伝えいただければご案内いたします。

また、当院監修サイト「歯を失った方へ」でもインプラントオーバーデンチャーについて詳しくご紹介していますので、併せてご一読頂ければと思います。

歯を失った方へ(外部サイト)


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